焼酎「名山堀」商品企画・開発

お客様株式会社鹿児島酒造
品名焼酎「名山堀」商品企画・開発
内容鹿児島酒造様の「本格焼酎名山堀」を企画しました。 鹿児島市名山堀の歴史や背景を調べ、それをコンセプトにした焼酎の企画を、名山町に営業所を構える鹿児島酒造様に提案したところ、大変ご好評をいただき、商品の開発からラベルデザインまで任せていただきました。このプロジェクトは地元の方々や市役所の関係者を巻き込み、大きな広がりを見せました。2010年に誕生したこの地域限定焼酎は、現在も地元で愛され続けており、嬉しく思います。
当時の名山町は、昭和の雰囲気が色濃く残り、少し活気に欠ける印象がありました。しかし、今では若い女性やおしゃれなお店が増え、街はすっかり様変わりしました。街のこうした変化を見届けることができ、とても感慨深いです。
ラベルデザインには、天保年間の鹿児島城下絵図の墨絵をヒントにした図柄を描きました。題字は名山町に縁のある書家に依頼し、地元商店街の方々と一緒に選びました。どこか懐かい風情が感じられるようなデザインを心がけました。さらに、焼酎を飲む際には瓶を手に取ることを考慮し、ラベルには手触りが特徴的な「みやぎぬ」紙を使用しました。この紙を使うことで、名山町のノスタルジックな雰囲気を演出しました。地域の魅力や物語を生かした商品を企画開発するプロジェクトに参加し、その過程で周辺の人々との新たな繋がりが生まれたことを、嬉しく思います。