パッケージデザイン

年末になると思い出す懐かしい仕事があります。

数年前に作った焼きエビと松白するめのパッケージです。

どちらもお正月に使う縁起物商材です。焼きエビは、鹿児島では年末から正月にかけて、年越しそばやお雑煮の出汁に使われます。

基本的に年末しか売れない商品ですが、今でも毎年2万枚以上の袋の注文を受けます。

食品を入れる透明袋をデザインするのはこの時が初めてだったので、新しいことを色々と学びました。袋を専門に扱う資材メーカーがあることも知らなかったので勉強になりました。

いわゆる「白版」というものの作り方もその時教わりました。透明の袋にそのまま印刷すると色が半透明になってしまうので、白い版を下敷きにすることで色が綺麗にのるようにします。

そのほかにも、商品がスカスカに見えないようにする工夫とか、成分表示の書体やフォントサイズには決まりがあることなど、学ぶことの多い仕事でした。

ポスターやパンフレットなどのペラものと違い、店頭に並べられることを念頭において立体的なデザインを心がける必要があります。

お客さんが志布志にある老舗の海産物問屋だったので、打ち合わせのために何度も大隅半島まで車を走らせたのも懐かしいです。

そして何より自分が手がけた商品が店頭に並んでいるのを見るのは、嬉しいものです。

年末になると店頭に出てくるので、見かけたらぜひ買ってください。