サツマモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)は、モクセイ科の常緑性小高木で、高さは2〜3メートルほどに成長し、濃い緑色で光沢のある長楕円形の葉を持ちます。一般的な金木犀はオレンジ色の小さな花をつけますが、サツマモクセイは小さな白色の花が特徴で、その甘い香りは非常に強く、秋の季節を感じさせる特徴的なものです。属名のOsmanthusはギリシャ語から派生した言葉で(osme=香り)と(anthos=花)を組み合わせたもので、芳香が花にあることを意味しています。また、中国では「桂花」と呼ばれ、伝統的な中国の料理やお茶に使われることもあります。
サツマモクセイは、別名「シマモクセイ」や「ナタオレノキ」とも呼ばれます。「ナタオレノキ」という名前は、木が非常に硬く、ナタで切ろうとするとナタの方が折れてしまうほどの頑丈さがあることから付けられました。その硬さを生かして、材は家具や農機具の柄などに利用されます。
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