「さつま」が名につくもの〜⑥さつまあげ

「さつま」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり「さつまあげ」ですよね。

素朴な見た目と、どこか懐かしい甘辛い味が、南国鹿児島の陽気な雰囲気にぴったりマッチしていると思います。

むかしは多くの家で手作りしていたようですが、私は子供の頃からお店で買ったものしか食べた記憶がありません。

鹿児島では、さつまあげという呼び方よりも「つけあげ」という呼び方が一般的です。これは、さつまあげと同じ製法で作られる琉球の郷土料理である「チキアーゲ」が訛ったものだという説があります。全国的には、鹿児島の郷土料理として広まったから、さつまあげという名称で親しまれていったのでしょう。

私にとってさつまあげは、冷蔵庫から直接指で摘んで取り出して食べるおやつでした。それから、温かいうどんの上にちょこっとのっていることもよくありました。桜島フェリーのうどんにものっていますね。私が子供の頃からよく食べいるのは、棒形のさつまあげです。あまり小判型のものは、我が家では食べていませんでした。全国的にはさつまあげと言えば小判型の方が一般的なんでしょうか。いづれにしろ、さつまあげは、鹿児島の人にとってソウルフードのような存在です。素朴な味わいの中に、色んな思い出が詰まっています。

さつまあげ satsuma-age tsuke-age